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すごいね調味料

料理に欠かせない調味料。
特に和食に欠かせないと言われている“さしすせそ”や出汁。
なかなか単体ではスポットが当たることは少ないですが、
その調味料の背景を覗いてみると、新たな発見がいっぱい。
そんな調味料の世界の面白さを知ってもらうために、
普段よく調味料を使う料理人など食にまつわることを
生業にしている方から、
イチオシの「調味料」についてお聞きします。

みりん
三州三河みりん(角谷文治郎商店)

和食には欠かせない調味料。
家庭はもとより料理人でも意外と理解されていない調味料です。
和食では、麵つゆなど醤油とみりんを1:1の割合で使う黄金比がありますが、みりんには上品な甘さと、照りつやをつけたりと色々な効果があります。
家庭では使っていないところも結構あると聞きます。
なんとなくみりんは使っていても、その効果を意識して使ったり、みりんによって味わいがかなり違うことも知られていないので、ぜひ改めて味わっていただきたい調味料の一つです。

角谷文治郎商店のここがすごいね

三河みりんと言えば角谷文治郎商店。 三河の本格みりんのブランドを確立させた蔵元です。 角谷社長はミスター三河みりんだと思います。365日みりんのことを考えている方です。どうしたら米のうま味を引き出せるか、生産量を増やしても手造りならではの工程は変えていません。 いつも笑顔で物腰はものすごく柔らかく、みりんへの愛情は果てしなく、話出したら止まらない、すごく素敵な方です。 しかし、みりん蔵に入ると一変、絵にかいたような猛烈な頑固おやじで、自分にも周りにもすごく厳しい方です。 そのこだわりがこの味と品質につながっているのです。

三州三河みりんのここがすごいね

米一升からみりん一升。一般の本みりんと比べてすごく贅沢な造り方。米のおいしさを最大限に引き出した濃厚なみりん。うま味と主張が強いみりんです。

イラスト モノ・ホーミー

おすすめの
使い方
サワラのゆうあん焼き

サワラを淡口醤油1:みりん1:酒1に3時間ぐらい漬けます。180℃のオーブン(又はグリル)で4分焼き、みりんを塗って1分、もう一回塗って1分。仕上げに使うことで、サワラに照りがついて、三河みりんの上品な香りとうま味が広がります。

調味料概要

本みりん。 もち米(国産)、米こうじ(国産米)、焼酎(国内製造)で造る純米本みりん

メーカー概要

株式会社角谷文治郎商店。
三河みりんの本場碧南で100年以上の歴史を持つみりん専門蔵

紹介者プロフィール
長田 勇久

「小伴天」代表取締役社長。「日本料理一灯」店主。大学卒業後、つきぢ田村にて6年間修行。のち小伴天に戻る。地元愛知の漁港、畑、醸造蔵をめぐり、様々な作り手の思いのつまった食材を使った日本料理「一灯」を2015年オープン。店主をしつつ、白醤油講座、愛知大学オープンカレッジ講師など多方面で地元の伝統的な野菜や調味料、和食の魅力を伝える活動や、真空調理をはじめとする新調理技法の講師としても各地で講演や指導をしている。新調理技術協議会幹事/和食文化国民会議幹事。著書「真空調理で日本料理」「わかりやすい真空調理レシピ」「調味料の事典」(柴田書店出版)

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